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サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

春に行けなかったロングライドに行ってきました。 その2

春のうちに行けなかったため、夏に行くことになってしまった400㎞ライド
半分の200㎞を走った時点で暑さのため予定より30分以上遅れていました。
前半の様子はこちら、(その1)



敦賀の市街を抜け国道476へ、途中暑さに敵わず町はずれにあるローソンでアイス補給
このローソン敦賀舞崎店は
【200㎞ぐらい走って温泉入ってさっぱりしたら帰りはビール飲みながら
 サンダーバード輪行サイクリング】のときに温泉入った後で
立ち寄ることのあるコンビニですが、今回はのんびりしてられません
まだ先は長く、これから今庄まで登り、そのあと365スキー場から栃木峠と
約40㎞続く今日イチの登坂区間の開始地点になります。
実際40㎞の登坂といっても前半の約30㎞は旧北陸本線、鉄道跡なので
最大斜度は30‰つまりだいたい3%前後ていどの緩い坂道
後半10㎞はきつめの峠です。


鉄道跡のトンネルは当然鉄道用、レンガ造りの馬蹄形トンネル
片側交互通行のためトンネルがカーブしていたりして見通しがきかない所は
進入用の信号が設置してあり、平気で5分ぐらい待たされます(笑)

ここまでの遅れ1時間以上、原因は体力不足か計画に無理があったか
どちらも要因としてはアリなのですが、一番の要因はやはり暑さ
これがはっきりしたのはこのトンネル群の区間でしたね
トンネル内はクーラーが効いた部屋のように涼しい
すると今まで回らなかった足がとたんに回りだしてきます
トンネルを出て熱気に包まれると回らない、トンネル内は回りだす
こんだけわかりやすくパフォーマンスに変化出るんだなーと感心しました。



旧大桐駅跡、現在の北陸トンネルが完成する昭和37年まで使用されていた
駅のホームが残されています。

すぐ近くでは北陸新幹線の大桐トンネル建設工事が行われていました。
SLでスイッチバック
トンネル建設と電化
新幹線建設
この山岳区間はまるで鉄道の進化を凝縮しているようです。


北陸本線になる福井県道207号線と国道365号線が交差すると今庄です
いまは今庄町ではなく南越前町になってるんですね。
武生・鯖江・南条・今庄この辺の地名を聞くと水上勉の小説
どの作品でできたかとか思い出せないけどなんか出てきた町だよなって思います。
今日は府道1号ルートやったから若狭本郷の若州一滴文庫の横を通ってきたんだな


今庄ではこの辺りで唯一1件あるファミリーマート今庄店に立ち寄り、補給します
立地的にこのファミマ今庄店は超オアシス的コンビニ、この先、栃木峠を越えて
木之本インターのセブンイレブンまで約40㎞コンビニなし
もしこのファミマがなかったら敦賀のローソンから木之本のセブンまで
峠越え含む60㎞コンビニなしの区間になってしまいます。


今庄を後にするとこれまでのユルイ登りから一転して
つづら折れを含むしっかりした峠コースになってきます
暑さに気を付けて予備ボトルの水をかぶりながら少しづつ進んでいきます

この栃木峠の看板の所からグラベルでさっきの旧北陸本線跡、県道207号に
抜けれるみたいなんですね、ドコデモ自転車で一度行ってみたい道です。


栃木峠を越えて木之本までの長い下りで睡魔に襲われ2度ほど寝ていたようです
この先、交通量の増える湖周道路、このままでは危険と目覚ましに
モンスターエナジーを1本飲みましたが効果テキメン
一発で眠気がなくなり逆に「これヤバイ飲みものなんじゃない?」と思いました。


眠気も無くなったらあとは残り100㎞ちょい淡々と平地を走っていけば帰れます
彦根では鳥人間のやぐらを組んでいました

愛知川あたりでナイトランになりました、残り約80㎞
今日のペースやとあと4時間ぐらい
ほんまはナイトランは2時間で終わらせるつもりやったけど仕方ない
ライトは強ではなく弱にして点灯時間に余裕を持たせる。
朝も出発時は真っ暗だったのでライトは使っていたが
昼間にモバイルバッテリーで充電しておいたので
満充電状態のライトでナイトランに臨めたのは良かった。



瀬田唐橋に近いファミリーマート玉野浦店で最後の補給


距離357㎞ 経過時間17時間30分 
予定どおりならゴールするはずだった時間になっています。



瀬田からは宇治川ライン
あんなとこ夜走るのホンマは怖いねんで、怖い怖いおもいながら
できるだけ目立つようにして走らないと危険です。
国道307号線を経由して山城大橋の明かりにホッとして
最後はサイクリングロードを経て帰宅

距離403㎞ 経過時間19時間48分 到着時刻23時17分

15時間を超えるロングライド対策としてガーミンのエッジ500に
モバイルバッテリーで給電しながら稼働させていたので
20時間弱のライドもフルでログを残すことができました。



400㎞のライドを終えて
予定通りにいかなかったことがかえって収穫の多いものになりました
この400㎞はじつは400㎞を走り切るのが目的ではなく
更に長い距離を決めた時間内に走るための試金石でした
このライドで感じた身体的・プランニング上の問題点は
今後ロングライドを企画するうえで自分の中にいい教訓を残してくれました。


最大の教訓
とりあえず夏の間は距離は200㎞ぐらいまででエエわ(笑)