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サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

BRM810松阪300㎞熊野 参加してきました    その2

BRM当日、15:30に今回一緒に参加するIさん、O君が店に集合

3台のバイクを車に乗せて松阪へ向け出発、Googleマップのナビ機能で目的地に向かいましたが変なルートばっかり、帰ってきて調べたら下道指定で案内するときは名阪国道は高速扱いでルートから除外されるのね、知らんかった。


10分前に受付場所に入り受付・ブリーフィング、参加者の中には昼間走るような濃い色のアイウェアの人もいたけど、あれ周囲がちゃんと見えるのかな?うちでブルベ出る人やロングライド志向の人には色が抜けた時の可視光透過率の高い調光レンズの物を勧めています、調光レンズなら昼夜走り続けても1枚のレンズで対応できる、見えることが安全の一番の基本になります。
今回のような湿度の高いナイトランはアイウェアの曇り止めも大切、出走前に強力な曇り止めをラガッジメンバー全員塗り込んでいます。

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時間が来て順次出発していきます、今回は78名エントリーDNS12で66名の出走です。
出発直後のブルベ団体車列、この時が一番気を遣います
周囲のペースが読めないからおのずと車列についていく、しかし路上の他の交通からするとそのランドヌールの一団は巨大な異物でしかありません、その集団が自分のペースより早いか遅いかさっさと見極めて大集団から離れてしまうほうが気楽、そのためには少し脚を使う羽目になりますが。


地域活性化の名目で企画されたサイクリングイベントなどでは多少の事は目を瞑ってもらえるかもしれませんが、ブルベやプライベートなグループライドにおいては「大きすぎる車列」が及ぼす他の交通への影響も十分考えるべきかなと。
自転車は普段は交通弱者の立場になりやすいので、あまり考えることもないかもしれませんが、自転車側が『クルマが追い越しやすいように走る』ということを路上というスペース共有している以上サイクリストも考えて行動すべきだと思います。

 

息がつまりそうな集団の中、前方を行く十数名を一気に抜くと(重ねて言いますが僕が一気に集団から抜け出すのは、その集団にいる人たちが嫌いなわけでも力の誇示でもありません、自分を安全なスペースに置くため瞬間的に無理をしています、一般道を大集団で走り技量のわからない人に前を任せるのが怖いからです)その勢いのまま爆弾小僧O君が前に出る、「こいつの後ろなら付いても安心だ」と張り付くが「ん?ちょっと速くない?おっちゃんこのままやったら持たんで。。。」少しづつ離れていくテールライトをIさんと二人で見送る。
R42のアップダウンの登りで失速する僕をみてIさんが前に出て引いてくれる、しかし今日のバイクはグラベルロードに32cタイヤ、ロードとずっと一緒のペースで登りを走るのはやや辛い、前を引いてくれているはずのIさんのテールランプも少しづつ離れていく。
付いていけるなら付いていきたいけど、人のペースを乱してまで一緒に走ろうとは思わない、なぜかうちのメンバーは皆ブルベではそういう走りになります、ライドイベントやプライベートなライドでは同じペースで走り楽しくやっているけどブルベはそれぞれの目的に向かって挑戦している感じで。
結果は人それぞれ、ゴール早かったり遅かったりはたまたDNFしたりするけれど、走っている道程はみんな頑張ってるっていう点で共通しているから、走った後、速い遅いは置いといて「今回のブルベおもろかったなぁ、しんどかったけど(笑)」なんて話せるのはすごくいい距離感だと感じています。

 

一人旅が確定してR42を南下、目指すはオアシスの街、尾鷲
ここにはコンビニもすき家もある、この街を過ぎると明朝の吉野まで娑婆とはオサラバ、しっかり補給しなきゃ。
というわけで尾鷲のすき家で飯食ってるとトイレ休憩で追い越していたIさん到着、二人で飯食ってたら斥候のOくんから入電「尾鷲の山しんどい」おー爆弾小僧がしんどいとか言ってるぞ、気合半分、マジかーってのが半分な気分(笑)コンビニで補給食も確保して出発。

O君の入電通りR42キツなるわこれ、おまけに人里離れて寂しくなるしこんなオバケも出てくるし。

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向こう向きの発光式道路標識がオバケにしかみえない

登りになるとIさんにはやっぱりついていけません、「靖国で会おう、違う、ゴールで会おう!」
R42からR309そしてR309/R169供用区間を経て下北山村奈良県入り、所々素掘りのトンネルがあり秘境感というかテーマパークのアトラクション感というかとにかく非日常感がいっぱい(夜中の山中を自転車で走り回る日常なんか僕でも嫌だ)

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素掘りのトンネル、路面は良好


また斥候のOくんからメッセンジャーで入電「PC2道の駅 吉野路上北山 自販機ほぼ全滅、水分補給は周辺自販機でした方がよい」おお、なんてできる子なんでしょう!
PC2の先に自販機がある保証はない、PCの前に自販機があれば補給しておくべきですね、めっちゃ有効な情報提供でした。
PC2直近の自販機でボトルを満たしてPC2に到着、Iさんと再び再会
時刻は4:05 PCクローズまでは2h15mある、早くはないが余裕かなとこの時は思いましたが実はおおきな落とし穴というか見えない分水嶺がIさんと僕の間にありました。

 

その3に続く