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サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

BRM810松阪300㎞熊野 参加してきました    その3

PC2上北山 Iさん到着時刻3:49 ムト―到着時刻4:05
クローズ時間までムト―のタイムで2h15mの貯金、当然余裕と思いきや実は二人のタイムには見えない分水嶺があった。
その3はここから始まります。


ここからこのブルベの最大のイベント『行者環(ぎょうじゃがえり)トンネル』へ20㎞の登坂が始まります。
PC2でIさんに「登り遅いから先出るわ」と言い残し出発しましたが登坂の途中で追いつかれまた一人旅
R169/R309共用区間からR309単独区間に入ると道も狭くなり、「国道だろ?道を間違えた?」と思うような狭路、そして勾配もきつくなってきます、夜明けに行者環トンネルと思っていたけどトンネル前の坂道で朝日が顔を出しました。
光を得て眼前に広がる絶景!てか、こんなとこ暗いうちに走てたの?ちょっと怖いかも(笑)

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この登坂は20㎞、時間にして2時間ずっと上りっぱなし、そして現れたのが

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シャッター付きのイカシタ隧道

ここで少し休憩して下りに備え、汗でぬれた体を拭ってウィンドブレーカーを羽織ります。
トンネルの向こう天川側は去年ローディー和尚のHさんが数回のパンクに見舞われた区間、ブリーフィングでも裏返ったグレーチングありなので厳重に注意して下るよう言われてました。
そんなわけで下り出しいくつかのカーブはほかの参加者のペースに合わせて下りましたが、ここでロードバイクグラベルロードの得意分野が逆転、登りは滅法苦手なグラベルですが下りは水を得た魚となりマイペースで下りだすと結構なペースに、そのペースでも制動にも余裕があり低圧の太いタイヤは路面のギャップに跳ねることもなくグリップにもまだ余裕を残して下れる、この下りでだいぶ時間を取り戻し坂の下の偽ローソンで再びIさんと遭遇、その後PC3の吉野大淀のローソンまで同行。


ある程度予測はしてましたがその通りにローソンの手前で強烈な睡魔が襲ってきた、PCのローソンにはイートインスペースが無く眠れそうにないのでIさんに「PC出たら眠れそうな所見つけて少し休んでいく」と告げねぐら探し、少し走って吉野川沿いのバス停の時刻表を見ると運行はないみたいだったのでベンチで10分ほど仮眠、横になった瞬間寝落ち、この寝つきの良さが後に見えない分水嶺の向こう側にいた自分の大きな武器となっていた。


10分の仮眠で眠気が消え気力を取り戻す、体力はやはり疲れているけど気力を取り戻すだけで走りはだいぶ回復できることを実感してクランクを回す。
津風呂湖から宇陀を抜け伊勢本街道へ、伊勢本街道はだいたい知っている、ここまで来たら大丈夫、自販機をスルーしなければきっと大丈夫、と思っていたら2度目の睡魔
ちょうど運よく自販機・東屋完備の多目的公衆トイレがあり東屋のベンチで2度目の仮眠、即寝落ちでロスタイム15分で気力回復。


早くも遅くもないペースでPC4道の駅御杖に到着、ソフトクリーム買ってレシートをゲット、食ったらすぐ出る。道を知ってるから余力はそれほどいらない、ゆっくり休む必要もない。


仁柿峠の手前で鹿と遭遇、昼間なのに出てくるんだな、仁柿の下りもグラベルロードのJARIは抜群の安定感で不安なく下っていく
下りきったところ、飯南のローソンで休憩、ここのローソン伊勢本街道走る人はわかると思うけどオアシス的立地ですわ、必ず立ち寄る
この時点でタイムは17h50m、残り17㎞を2時間で走れば認定確実、残りは平地区間、暑さは厳しいが時間は問題ない。


ラスト17㎞の間に自販機で止まり水500ml補給、さっきローソンで補給したばかりなのにかなりの暑さ、最低気温の行者環トンネルの18度とゴール前の今の気温38度(ガーミン表示)実に20度の温度差、同じ日とは思えない。


最後、GPSのルートのゴールを本当のゴールの少し手前に設定してしまっていてゴール手前で案内終了してしまった、あとどれだけ走ればいいのかわからない、どこを曲がればいいのかわからない、さっきからすぐ後ろに2グループほどついてきてるからうっかり行きすぎたら混乱するやろなと思ってたら後続の参加者が僕を追い抜きスプリントをかけてきた、「あーいったなぁー」って見送ってたけど閃いた!彼らについて行きゃいいじゃん!で、其れを追走し無事迷うことなくゴール。

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認定時間は18h49m
予想より少し遅くはなったが、可もなく不可もなくというタイム、もし睡魔に襲われたとき寝つきが悪かったらタイムオーバーで認定も危うい事になっていただろうし、これほどスッキリ動く体で進むこともできなかっただろうと思います。


冒頭のIさんと僕の間にあると言っていた見えない分水嶺、それはPC2の通過時間が3時台と4時台であったということ、後日集計されていた主催の今野さんのツイッター

 

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おお、確かに暑いなーと思っていたけど、4時台に通過して途中寝っこけてた僕は寝つきが悪かったら分水嶺の向こう側、DNFとなっていたかもしれません。


こんな見るところのない凡タイムの走りでもいろんな記憶や経験が積み重ねられる、ブルベって本当に楽しいです。