Ragazzi blog

サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

手間が

手間が掛かかって利益が無くて、でも手を抜けない車種がこれ

SCHWINNシュウィン グレムリン 16インチのキッズバイク
Ragazziでは普段取り扱わない車種ですが、このBikeのオーナーは僕の甥っ子
彼のBikeは自転車屋をしてるオジさんの僕が仕上げなくてはなりません。




アメリカンなハジケたデザインや太っといリム、カゴの代わりに小さなボトルを装備など
日本のメーカーにはない魅力がある子供車ですが、いかんせん作りが粗い。
7分組で届いた状態は回転部分はすべてが固く、そのまま組んだだけでは
歩いた方がよっぽど楽な自転車になってしまう。



乗るより歩いた方がラク
初めての自転車がそんな状態だったら・・・乗った子は自転車が好きにならないでしょう。
で、甥っ子に自転車嫌いになってもらっては困るから、自転車が好きなるようなセッティングを行う。
日本のメーカー製子供車に行う整備内容に加えて
チェーンの張り、ハブ軸の玉当たり、ヘッドの玉当たり、ペダル軸の調整、ブレーキレバーのリーチ調整
各部回転部・ネジ類・シートポスト・ステムのグリスアップなどなど。




正直、利益に対して時間が掛かりすぎる。馴染みのお客さんに頼まれれば引き受けますけど
子供車だけのお付合いでここまでやったら店は赤字、でもRagazziで扱う以上はツマラナイ自転車は出せないからやっちゃう
そんなわけで普段は扱えないわけです。




ブリジストンなど国内メーカーならそんな心配も少ないんですが
SCHWINNに限らずこういう輸入品のキッズバイクは残念な状態の物が多い。
量販店や通販でベアリングの玉当たりまで調整するはずないから
日本中で漕ぎが重たい自転車に、それが普通と思って乗ってる子供がたくさんいるはず。
人生で最初に乗る自転車が重い、走らない、ツマラナイ。これって将来的に業界の損失になると思うんだなぁ
12〜18インチの子供車、このレンジの商品はかわいい・カッコイイだけじゃなく
コストが掛かってもクオリティも考えて作ってほしいなぁ。