Ragazzi blog

サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

普通の自転車

「普通の自転車は置いてないんですか?」時々聞かれます。



普通の自転車、スポーツサイクルがプロの機材や趣味の道具なのに対して
生活の中で普通に使うシティサイクルのことですね。



僕は普通の自転車屋です
平日は僕が組んだ自転車を使っている学生や主婦の方の
パンク修理などしながら世間話をして
土日はこれまた僕が気をかけて組んだ自転車で楽しんでくれている人達と
自転車の話をしているようなそんな普通の自転車屋です。
ちょっとだけこだわっているのは『駄目な物は勧めない』ことだけなので
良い自転車ならシティサイクルももちろん扱います。



ただ、スポーツサイクルの場合は少々値段が高くても「それぐらいするんだね」
と思ってもらえるのに対して
シティサイクルは安物が多く出回っているため勧められる品質のものだと「結構するね」
と思われるのがつらいところ。



ただね、よく考えてほしい



誰が作ったかわからないようなものを安く輸入して売り逃げするわけじゃない。
日本人がちゃんと安全に使えるものを作る
価格の安いグレードは中国で生産しても設計・品質管理は日本人が行う
商品はその製品に責任を持つ人たちの生活を支えられる価格になります。
たいていの家庭はおとーちゃんの稼ぎが生活の基盤
おとーちゃんの稼ぎは胸を張れるちゃんとした仕事をした対価。



ちゃんとした仕事にちゃんとした金額を出せるというのは人の仕事を認めるということ
人を認められれば自分も認められるようになります。
逆に、その仕事の対価という部分に気づかずモノの安さだけを求めると
自分の仕事の価値も見失うのではないかと思います。




ただ、やっぱり安さは正義の部分があるしねぇ
メーカーもコストダウンに必死です。
他はまぁいいとしてココだけは削らないでよってトコロは僕が勝手に直します

フロントのブレーキキャリパー
コイツはキライです鉄板打ち抜きの安物ですので

鍛造アルミのデュアルピボットの物に交換しておきます

これでブレーキも安心です
値段的にぎりぎりオマケできる範囲だし
普通に使う人にはくどくど説明してもウザイだろうし
納車のときに「オマケでエエのに変えときました」と言うだけです。



あっちもこっちも変えないと駄目なやつとか
フレームが駄目なやつは


勧めませんし売りません。