カザーティ・ファミリー
10月6日イタリアの自転車工房、CASATIの三代目社長マッシモ氏が来店されました。
CASATI、昔からの自転車乗りの方はご存知の方も多いと思いますが
メジャーブランドが生産拠点をアジアにシフトし、大量生産によりさらにメジャーになっていく中
本国イタリアでハンドビルドに拘る同社フレームの年間生産本数は2000本弱、日本に入ってくるのは
もちろんそれよりずっと少ないのでめったに走っているCASATIを見かけることは無いと思います。
(同じイタリア モンツァに拠点を持つフェラーリ(自動車)の半分以下の生産台数!!)
イタリア国内でも「いい仕事をする」と評価を受けている同社が量産路線に向かわず伝統的な
CASATIのアイディンティティを保ち続けていることは我々にとっても幸福なことだと思います。
また、伝統的スティールフレームだけではなく時代に沿ったカーボンフレーム手がけており
(現在生産はこちらが主流、もちろんハンドビルド)イタリア国内ではレースにフレーム供給もしています。
そんな伝統と革新が共存したカザーティ、東京でのサイクルモードでゲストとして来日した折り
せっかく日本に来たんだから京都に行きたいと、そして京都に行くついでに地元のディーラーにも
立ち寄ろうかということで・・・ 住所(京都 府 京田辺市)にダマされてこんな田舎の店に来てくれました。
前置きはこのへんで
実は去年のサイクルモードでも2代目ジャンルイージさん3代目マッシモさん、3代目の弟でビルダーの
ルッカさんにお会いしていて、マッシモさんとは2回目なのですが今回はうちに来られるということで
僕もテンション上がりまくり、時間の取れるお客さんにも来ていただき楽しい時間を過ごしました。
マッシモ氏に採寸してもらおうと思ったら当然イタリアに行かないと出来ないのが
今日はうちで採寸してもらえる!これはチャンス、購入はずっと先でも今採寸しとかないと!
上着にサインをもらっている人も(笑)
採寸が終わったらフレームについてあれこれ質問すると
オプションで出来る工作や同じ銘柄のパイプでもモデルによりこんな違いがあるんだと
社外秘の資料をひっぱりだして説明してくれました。
ハンドメイドなのでカーボンフレーム、スティルフレーム共いろいろワガママ聞いてもらえますよ。
美しさと軽やかさが魅力のフレームだけでなく、サービス精神旺盛の人柄に
ますますカザーティの魅力が増した一日でした。