Ragazzi blog

サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

ギターを買いに

娘がギターが欲しいと言い出しました。
こいつは何でもかんでも欲しがるわけではなく
ホントに欲しい必要なものを考えて言ってくるので
逆にそんなもん要らんやろと言えません。
最初は通販で安いのを見つけたと言ってましたが
楽器には疎い僕ですが、なんとなく楽器の世界も自転車に似てる気がしたので
ちょっと調べてみました、するとやっぱり
『最初に買った通販の格安ノンブランド品で苦労した、
 友人のメーカー品を弾かせてもらわなかったらきっとギターをやめていた』
なんてブログを見て「やっぱり自転車と同じ世界や!と確信し
楽器屋さんに娘と一緒に行ってきました。




お店で店員さんに話を聞くと
「女の子やったらこの大きさ、価格帯は初めの1本ならこれで十分」みたいな
YAHAMAのちょっと小振りな奴を勧められ、ちょこちょこっと弦の張りを調整して
少し弾いて見せてくれました。
娘はおとなしくもテンション上がってるのが眼でわかります。
チューナーはクリップタイプが使いやすいです、教本はこれがおすすめ。
みたいな感じでこれまた自転車に似てるなぁとおもいつつ
自分は自転車屋でスポーツサイクルとよく似た世界だと感じましたと話すと
楽しみ方や商品の選び方も本当に共通点が多い事がわかりました。




帰りの車の中で娘が
「あの人(店員さん)ホントに弾いたはるんやなぁ、ちょっと怖かった」と言うので
なんで怖いの?と聞くと
「ホントにできる人は怖いねんで」と、なるほど吹奏楽部でその辺の感覚は身についてるようです。




そんな話をしていていろいろ考えました。
娘が初めに『通販で』と言い出したのは素人が経験者と話すことの怖さもあったのかな
うまく丸め込まれてしまうかも、自分の覚悟のなさを見抜かれてしまうかも、っていうような
でももし覚悟も予算もないから通販で安いのを!って買ってたら
自転車でよくあるのが前後サスのMTBルックを買って重くてしんどくて自転車ツマラナイ!
となるようにギターってツマラナイってなってかもしれない、まったくの無駄。





僕が付いて行ったのは商品は全然わからないけど店を見ることができるという事で付いていきました
(もちろん、オサイフというのが娘には一番の理由だと思いますけどネ(笑))
趣味の世界には「アンタどんだけ出来るの?」っていうヒエラルキーの存在は確かに感じます
だけど『楽しみたい!』と思ってきた人に店員がそんなヒエラルキー持ち出しちゃダメ
プロなんだから、初心者なら初心者目線、経験者ならレベルアップできるようにとそれぞれの楽しみが
実現できる相談相手になって、商品を万全にして楽しみをスポイルしない仕事ができないと
今回の店員さんは素人、初心者の目線に立ってちゃんとしてくれた
今後困った時の先生にもなってくれるし、やっぱり実店舗、対面販売で買って良かったです。