Ragazzi blog

サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

自転車道で気付いたこと(みなさんご安全に)

ここ10年程の自転車ブームで自転車道の交通量は激増しました、自転車屋の自分が言っちゃいけないのかもしれませんが『土日の自転車道は無法地帯で怖すぎる』そんな思いを持っていた時期もありましたが、近年は左側通行も徹底してきて2列走行もあまり見かけず怖い思いをすることも少なくなってきたと感じています。

しかしいまだにそこを通るたびに「リスクだなぁ」と感じつつ、帰宅すると忘れているそんな場所があります、今回はその場所と原因、そして対策を紹介します、長文ですがお付き合いください。


京都八幡木津自転車道線にその場所はあります。
北向き八幡方向へ、精華町内開橋をこえて煤谷川までの区間、この区間が河川管理用道路と自転車道が分かれて2ルートを走れてしまいます。
悪いことに八幡向きに走っていると自転車道のほうが目立たず河川管理用道路のほうに入ってしまうこと、また、自転車道のほうは溝が横切っておりそこがギャップポイントになっていて回避したがるサイクリストが多い等の理由で自転車道側ではなく管理道路側を通行する人が多い。
そして僕がリスクとして感じていることは煤谷川に架かる橋の手前で2ルートが1つになる部分、ここがブラインドコーナーで且つ管理用道路を走ってきた北向きと自転車道を通行している南向きの自転車がクロスするラインになっているということです。


わかりやすいように写真を交えて説明していきます。


北向き八幡方面へ向かう、向かって左が自転車道、直進が河川管理用道路

近くに行かないと自転車道が見えません


自転車道のギャップ部分

以前は結構なギャップとグレーチングの蓋が浮いていたこともあり、ここを敬遠する人も多いのですが、近年の改修で通過する度にグレーチングが『ガシャーン』と鳴り響くことも無くなり、グレーチング幅もかなり狭くなり、昔と比べればかなり通過しやすくなっています。


管理用道路の車止め

自転車は左側を通れるので問題なく通過できてしまいそのことが管理用道路を進むサイクリストに何の問題も感じさせない原因の一つになっていると思います。


そしてここが危険ポイント、煤谷川右岸、お墓の橋の南詰め

管理用道路から出てきた北進する自転車と自転車道を南進する自転車のラインがクロスすることがわかるでしょうか、さらにクロスポイントの右側は竹が茂って見通しが悪く、タイミングが合えば出合い頭の衝突は必至の場所となっています。


煤谷川に架かる橋からの眺め

左からくる対向車はやはり見えません。


自転車道への進入路が脇道っぽい事はビジターなサイクリストには間違いやすいポイントです、また、道を知っているローカルなサイクリストにとっては自転車道のギャップを避けたくなる。しかしその結果
『普段はどうってことないけど、ひとたびタイミング合えば大きな事故が起こる危険ポイント』を
『サイクリスト自身が作り出してしまっている』
ということを認識していただいて事故を未然に防いでいきたいですね。
ローカルなサイクリストが自転車道を進むことは、どちらを走ればいいかわからないビジターにとって道標にもなると思います。


北進する自転車の管理用道路への侵入はゲート設置が有効と思いますが、行政が動くのを待つのではなく、この危険に気づいたサイクリストが自転車道を通るようにすることが現状では一番の安全確保の方法だと思います。

流行ってる?流行らせようとしてる?オフロード系ロード

なんか最近、グラベルロードとか各社力を入れてきて
シクロクロス(これは前からあるけど) グラベルロード 
ディスクブレーキロードバイク まーいろいろ多彩ですね。



どこに垣根があるねんってところですが、簡単にカテゴライズすると
ディスクブレーキロ―ド=タイヤ細いディスクブレーキ
シクロクロス=タイヤ太いのOK、競技向きBBハイト高め
グラベルロード=タイヤ太いのOK、安定志向BBハイトはロード並み
ざっくりま―こんな感じかと


このテの自転車でワリと気に入って前から乗ってるのがARAYAのCX
元はフラットバーのモデルですがジオメトリ見てみるとドロップ仕様が本来でしょ
価格とターゲットとしてるユーザー層の使い方の都合で
とりあえずフラットバーでだしてみたってところじゃないの?っていう感じを受けます
つまり、ドロップ化して本来の仕様になるという変わった自転車です
僕が買ったときはコレしかなかったんだけど今はCXGっていう
BBハイト下げてドロップハンドル仕様で売ってる完成車があるので
安くグラベルをっていう向きにはこっちががおすすめ。
ARAYA CX 2017



自分で乗ってる自転車は当然ある程度手を入れて仕上げています
一番おすすめな改造ポイントはホイール回り
ホイール シマノWH-RS61 
タイヤ マキシス ランブラー 700x40c チューブレスレディ
40cでチューブレス化しちゃう
タイヤ幅のためシクロクロスのレギュレーションには沿えないけど
どこでも行っちゃうドコデモ自転車としては最高の走破性と耐パンク性
自転車道を30㎞/hで巡行できる走行性能を両立できます。



で、このテの【ドコデモ自転車】を楽しむのにいいルートないかなーと考えたのがこちら
三山木ー石山ー醍醐ー向島ー木津川自転車道

石山から醍醐に抜けるって、オラなんだかワクワクしてきたぞ(笑)
もちろん、普通のロードバイクでは走行不可能です
ダート区間を安心できるのはMTB、全区間トータルで考えるとグラベルロードとか
シクロクロスが面白いというルート設定であります。



自転車道から国道307号で宇治田原へ
宇治田原までの区間グラベルなルートはあるのですが
今回は時間の都合でパスして307号です。
宇治田原町内では第二名神の工事が進んでいます
この前見た北陸新幹線の工事もそうだけど山の中の工事って
何を基準にどうやって位置決めしてるんだろうって思いますね。
凄い精度の測量してるんだろうな。



石山まで走って自転車乗りの間では有名な藤村でかき氷チャージ
コイツがこの先しばらく続く登坂のエナジーになるのであります

藤村を出るとすぐに登坂開始、ヒグラシの声とカナブンの匂いが夏を感じさせます。

飽きるぐらいつづら折れをこなして笠取を越え府道782の横峰峠へ
この場所に立つのは実に20数年ぶりであります。

ここからの下りが今日のメインイベント、醍醐三宝院までダートの下りが続きます

相変わらずガレガレの下り(笑)
ここに来るまでの看板に【自動車・オートバイの通行はできません】って
ありましたが、自転車でもホネの折れる道であります。

20数年ぶりでしたので挨拶代わりに一発コケて吹っ飛んでまいりました(笑)


コケはしたけど無事、醍醐の街に到着、さっきまで滋賀石山にいたとは思えない
このトリップ感、ダートグラベル何でも来いのドコデモ自転車ならでは

醍醐から先は山科川沿いや向島の田んぼ道を通り久御山から自転車道で帰宅
一番快適に楽しめたのは田んぼ道や小川沿いのフラットダートでした。



僕の場合このドコデモ自転車、登りの多いMTBのルート探索機として
使用するぐらいなので、MTBほどダートやトレイルは攻めれないけど
MTB並みに山の懐に入れる機体として使用していますが
この手の自転車の正しい楽しみ方としては
〇のんびり周りの景色を楽しみながらライドがしたい
〇ライド中に興味を引くものがあったら寄り道したい
〇脇道にそれたり、少し冒険してみたい
こんな感じの『ちょっとユルめ、ちょっと冒険』がぴったり
一生懸命やけどどこかしらユルイ、そんな感じ。
ウェアもぴっちりタイトなジャージより
MTBジャージに短パンやけどヘルメット・グローブはちゃんと装備してる
そんなユルさとリスクマネジメントが両立した服装が似合う気がします。

春に行けなかったロングライドに行ってきました。 その1

例年、昼の時間が長くて気温も快適ということで
梅雨入り前に1回はロングライドに行くのですが
今年は春から梅雨入りまで忙しく、機会が持てなかったので
快適さは諦めて梅雨明けの定休日にロングライドに行ってきました。


コースはRagazzi(京田辺市三山木)から亀岡ー綾部ー福井県おおい町
おおい町から海岸線で小浜市敦賀市、そして旧北陸本線跡伝いに今庄町へ
今庄から踵を返すように365号で滋賀方面へ向かい木之本・長浜
あとは湖東側の湖周道路で帰ってくる400㎞のルートです。


出発時間は帰宅時間から逆算して午前3時30分、
目標は17時間30分ほどで完走、帰宅は21時ぐらいを想定しての出発でした。
休憩時間・停車時間を含む平均速度23㎞/hが目標でした(結果は無理でしたが)


今回は出発点=ゴール設定なので装備は最小限ですが
夜間走行対策にヘッドライトは2灯、尾灯も2灯用意して
補給食とモバイルバッテリーを入れておくフロントバッグ
メカトラ・パンク対策の資材と工具
途中リタイア時も迷惑かけないように輪行袋 
あとは暑さ対策にWボトル臨みました。

全部積んでもシンプルな装備


いつもの温泉輪行(お風呂セットと輪行セット持参)のほうが
距離は少ないですが大幅に装備増になりますね。

これは前回、敦賀温泉輪行の時の装備


去年300㎞を走ったときは風向き悪く、敦賀まで向かい風でしたが
今回は向かい風も感じず日が昇ってからも霧のため暑さもまし

ただ何時まで涼しいかわからないのでのんびりできない。


国道は可能な限り避けて行こうと綾部から府道1号へ入りましたが
ここが県境までダラダラ坂、そして向かい風
時間もたっていつのまにかカンカン照りの三重苦

府道1号に入るまでは貯金のあった予定時間も県境ではぴったり±0に
つまりアベレージスピードは大幅に落ちてきているということ
出発から5時間半、130㎞足らずで
夏場のロングのキツさを実感し始めてきました。


今回の総距離は400㎞の予定、折り返しとなる200㎞地点は
敦賀半島西岸の水晶浜手前でした

出発から9時間9分、予定より35分遅れ
この先、今日イチの峠区間を控えて走りながら考える。
「時間的には無理が出だしてる、この先、時間を取り戻す努力をして
 峠で潰れてしまわぬよう体力的な無理を避け、時間がかかっても完走する」
遅れだしてからずっと時間との闘いみたいになっていましたが
こうやってライドの方針が決まると気が楽になります。


後半へ続く

春に行けなかったロングライドに行ってきました。 その2

春のうちに行けなかったため、夏に行くことになってしまった400㎞ライド
半分の200㎞を走った時点で暑さのため予定より30分以上遅れていました。
前半の様子はこちら、(その1)



敦賀の市街を抜け国道476へ、途中暑さに敵わず町はずれにあるローソンでアイス補給
このローソン敦賀舞崎店は
【200㎞ぐらい走って温泉入ってさっぱりしたら帰りはビール飲みながら
 サンダーバード輪行サイクリング】のときに温泉入った後で
立ち寄ることのあるコンビニですが、今回はのんびりしてられません
まだ先は長く、これから今庄まで登り、そのあと365スキー場から栃木峠と
約40㎞続く今日イチの登坂区間の開始地点になります。
実際40㎞の登坂といっても前半の約30㎞は旧北陸本線、鉄道跡なので
最大斜度は30‰つまりだいたい3%前後ていどの緩い坂道
後半10㎞はきつめの峠です。


鉄道跡のトンネルは当然鉄道用、レンガ造りの馬蹄形トンネル
片側交互通行のためトンネルがカーブしていたりして見通しがきかない所は
進入用の信号が設置してあり、平気で5分ぐらい待たされます(笑)

ここまでの遅れ1時間以上、原因は体力不足か計画に無理があったか
どちらも要因としてはアリなのですが、一番の要因はやはり暑さ
これがはっきりしたのはこのトンネル群の区間でしたね
トンネル内はクーラーが効いた部屋のように涼しい
すると今まで回らなかった足がとたんに回りだしてきます
トンネルを出て熱気に包まれると回らない、トンネル内は回りだす
こんだけわかりやすくパフォーマンスに変化出るんだなーと感心しました。



旧大桐駅跡、現在の北陸トンネルが完成する昭和37年まで使用されていた
駅のホームが残されています。

すぐ近くでは北陸新幹線の大桐トンネル建設工事が行われていました。
SLでスイッチバック
トンネル建設と電化
新幹線建設
この山岳区間はまるで鉄道の進化を凝縮しているようです。


北陸本線になる福井県道207号線と国道365号線が交差すると今庄です
いまは今庄町ではなく南越前町になってるんですね。
武生・鯖江・南条・今庄この辺の地名を聞くと水上勉の小説
どの作品でできたかとか思い出せないけどなんか出てきた町だよなって思います。
今日は府道1号ルートやったから若狭本郷の若州一滴文庫の横を通ってきたんだな


今庄ではこの辺りで唯一1件あるファミリーマート今庄店に立ち寄り、補給します
立地的にこのファミマ今庄店は超オアシス的コンビニ、この先、栃木峠を越えて
木之本インターのセブンイレブンまで約40㎞コンビニなし
もしこのファミマがなかったら敦賀のローソンから木之本のセブンまで
峠越え含む60㎞コンビニなしの区間になってしまいます。


今庄を後にするとこれまでのユルイ登りから一転して
つづら折れを含むしっかりした峠コースになってきます
暑さに気を付けて予備ボトルの水をかぶりながら少しづつ進んでいきます

この栃木峠の看板の所からグラベルでさっきの旧北陸本線跡、県道207号に
抜けれるみたいなんですね、ドコデモ自転車で一度行ってみたい道です。


栃木峠を越えて木之本までの長い下りで睡魔に襲われ2度ほど寝ていたようです
この先、交通量の増える湖周道路、このままでは危険と目覚ましに
モンスターエナジーを1本飲みましたが効果テキメン
一発で眠気がなくなり逆に「これヤバイ飲みものなんじゃない?」と思いました。


眠気も無くなったらあとは残り100㎞ちょい淡々と平地を走っていけば帰れます
彦根では鳥人間のやぐらを組んでいました

愛知川あたりでナイトランになりました、残り約80㎞
今日のペースやとあと4時間ぐらい
ほんまはナイトランは2時間で終わらせるつもりやったけど仕方ない
ライトは強ではなく弱にして点灯時間に余裕を持たせる。
朝も出発時は真っ暗だったのでライトは使っていたが
昼間にモバイルバッテリーで充電しておいたので
満充電状態のライトでナイトランに臨めたのは良かった。



瀬田唐橋に近いファミリーマート玉野浦店で最後の補給


距離357㎞ 経過時間17時間30分 
予定どおりならゴールするはずだった時間になっています。



瀬田からは宇治川ライン
あんなとこ夜走るのホンマは怖いねんで、怖い怖いおもいながら
できるだけ目立つようにして走らないと危険です。
国道307号線を経由して山城大橋の明かりにホッとして
最後はサイクリングロードを経て帰宅

距離403㎞ 経過時間19時間48分 到着時刻23時17分

15時間を超えるロングライド対策としてガーミンのエッジ500に
モバイルバッテリーで給電しながら稼働させていたので
20時間弱のライドもフルでログを残すことができました。



400㎞のライドを終えて
予定通りにいかなかったことがかえって収穫の多いものになりました
この400㎞はじつは400㎞を走り切るのが目的ではなく
更に長い距離を決めた時間内に走るための試金石でした
このライドで感じた身体的・プランニング上の問題点は
今後ロングライドを企画するうえで自分の中にいい教訓を残してくれました。


最大の教訓
とりあえず夏の間は距離は200㎞ぐらいまででエエわ(笑)

ZULLO Pantarei 展示中

イタリアの自転車工房ZULLOズッロ

吊るしのフレームは基本的になく、乗り手からのオーダーを受けてからジオメトリーを決め
乗り手と作り手が納得してからパイプを切り出してフレームが作られるホンモノの一本


現在、ZULLOのホームページにも掲載されているPantareiを展示中です。
http://www.zullo-bike.com/telai-per-bici-da-corsa/pantarei/
この13番の画像の自転車です。

なかなか目にする機会の少ないフレーム、興味のある方は是非一度ご覧ください。

X-FUSION 入荷してます

今年からX-FUSIONの取り扱いをはじめました。
steelが好きでMTBが愉しくて、ってなると困ってくるのが27.2mmのドロッパーシートポスト。
X-FUSIONには3万円以下でちゃんと使える27.2mmのドロッパーがあります。
3本入荷しましたがこのサイズは供給不足ぎみ、2本はすぐに売れちゃいました、現在1本在庫ありです。