乖離

趣味で乗ってもらう自転車を提供するということは店によってさまざま
当店の場合は『乗って気持ちのいい自転車』を提供するということ
違う店では『勝てる自転車』を提供するという店もあれば
『人と違う変わった自転車』を提供する店、『自転車とそれにまつわる薀蓄』を提供する店も

今、一台のクロモリロードをメンテナンスで預かっている
大阪の専門店で購入されたその自転車はアルミパーツがきれいに磨かれ
大切に扱われているのがよくわかる。
しかし、いざ作業を始めると細部はおろか主要な部分もグリスは一切使われず
メーカー出荷状態から乗れる形にしただけで組み手の気持ちは何処にも無い自転車だった。

その自転車の外観と納車時の整備内容を見て思ったこと
『乖離』
自転車を組んだ者と持ち主との気持ちが乖離している
購入店は競技志向の専門店ということなので
この自転車がWレバーのクロモリではなく
60HM1Kのロードレーサーなら乖離は無かったかもしれない‥

組み手の心が離れているからオーナーの気持ちと自転車がかみ合っていない
今回のメンテナンスは消耗品の交換だけではなく
自転車とオーナーの乖離を埋める作業になりそうだナ‥
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（これなんていう湾岸ミッドナイト？笑）