Ragazzi blog

サイクルショップ Bicycle Ragazzi のブログ

自転車屋は面倒な店主が多いというハナシ

ここに店やったら値段はナンボになりますの?

これ聞くと5パーセント分の差額で店選びされるんだろうな、きっと他所で買うんだろうな。って思う。
これ言っちゃいけないのかもしれないけど、1台の自転車、買う方も大変やと思うけど、売る僕にとっても結構大変なので5パーを気にされるのならぜひ他所で買っていただきたいとも思う。


正直、お客さんのやりたいこととか話を聞く、走りの方向性とかサイズとかあれこれ一緒に考える、晩飯喰ってから作業する、その後の面倒も見るなんて、ウチを選んでくれたっていう一宿一飯の恩義(そんな大義やないけど)みたいな気持ちがあって出来ること、安くしてくれたら買うよっていうのは「商売」として「自転車販売」やってるところに行ってください、ってなってしまう。


マジメに組んで4~5時間、時間工賃6000円で24000円〜30000円、48万〜60万以上の自転車なら、5パー安い所で買って組立に不満が残り、持ち込み整備しても元は取れます。
でも、一宿一飯の恩義みたいな気持ちは宿りません。ビジネスとして組立作業をする感じです、それとスモールパーツの手配に関してもアフターケアは期待薄になりがちですし組んで終わりのお仕事です。
そんなんあんまりやりたい仕事じゃりません、ただの組立代行ですもん。


こういうビジネスと割り切れない奴がいるところが自転車屋は変人が多いとかとっつきにくいとか言われるところなんやろうなぁ。
同じ職業やのにガンコな職人も人当たりのいい販売員もナントカのカリスマもただのオッサンもいるというややこしい業種。
できるだけガンコにはならんようにと思います。
でもビジネスとも割り切るぐらいやったら労働時間に対して儲けの少ない仕事をリスク犯して自営で店やる意味もないです。
自分の知識経験を踏まえてお客さんと一緒に考えて、「自転車、やっぱりおもろいですわ!」って言ってもらえてやっと僕の仕事です。